田沢地ウリ
たざわじうり

植物名/分類
キュウリ / ウリ科キュウリ属
ゆかりの地
秋田県仙北市田沢湖町
主な調査場所
秋田県仙北市
主な調査日
2026/07/18
概要
古くから仙北市田沢地区や桧木内地区で栽培されてきた在来のきゅうり。 若いうちは丸くずんぐりとした見た目をしており、完熟するとオレンジ色になる。 個人的には完熟したときの見た目は及部きゅうりに類似していると感じた。 青いうちに食べることが多く、酢の物やもろきゅうやサラダにして食べる。 完熟してオレンジ色になったものはみそ汁の具にする。 田沢地区は秋田杉の産地である関係で林業が盛んな地域である。 水分が多い田沢地うりは、夏の山仕事のさいには水筒代わりに持ち運ばれていた。 沢の水で冷やし、味噌をつけて食べることで、水分と塩分を同時に補給していた。 在来きゅうりは苦いものが多いので、味噌が苦みを抑える役割も果たしている。 長野県の鈴ヶ沢きゅうりや静岡県の井川きゅうりにも、山仕事の時の水筒代わりとして利用されていた話がある。 水筒代わりというのが、林業が盛んな地域の在来作物に共通してみられる特徴というのは興味深い。 田沢地うりの種は故I氏によって繋がれてきた。 I氏は美味しいからを一番の理由に栽培しており、晩酌の宛には田沢地うりには代えがたいという言葉を残している。 現在の生産者は種を残したいと強く思い、I氏から受け継いだ種をもとに田沢地うりを現代繋いでいる。
認証
秋田の伝統野菜
外部リンク
関連書籍
『あきた伝統野菜「種と人の物語」』(あきた郷土作物研究会)
2026/7/18 圃場の様子

小さな果実がつき始めていた

